August, 20, 2021, 弘前--レーザ技術開発を専門とする花田(弘前大・理工)および和田(理研・光量子工学研究センター)、食品の成分計測を専門とする前多(弘前大・農生)らの研究グループは、ラマン分光法およびデータサイエンスを駆使した分析技術を用いることで、リンゴ内に含まれるプロシアニンジン量を非破壊計測する技術を開発した。
弘前市およびJAつがる弘前協力のもと、農園で収穫した多数のリンゴサンプルを、ラマン分光計測およびHPLCにかけ、そこから得られた大量の計測データを統計分析することで、プロシアニジン量を予想することができるモデルを作製した。
その結果、レーザポインター程度の微弱なレーザ光を15秒間リンゴにあてるだけで、リンゴ内に含まれるプロシアニジン量を簡便かつスピーディーに非破壊で推定することに成功した。詳しい内容については、ドイツの物理学専門雑誌Applied Physics Bの5月にオンライン掲載された。
(詳細は、https://www.riken.jp)