April, 19, 2021, Amsterdam--Airbusとオランダの応用科学研究所(TNO)は、UltraAirとして知られる航空機向けにレーザ通信ターミナル(端末)デモンストレータを開発するプログラムを立ち上げた。
プロジェクトは、Airbus、TNOとオランダ宇宙局(NSO)が共同助成しており、ESA ScyLight (Secure and Laser communication technology)の一環である。カバーするのは、技術デモンストレータの設計、構築、テスト。レーザコミュニケーション技術は、サテライト通信(satcom)における次の革命であり、次の10年で商用ニーズを満たす前例のない伝送レート、データセキュリティ、障害耐性を実現する。
高速データ接続
UltraAirターミナルは、航空機と地球上空36000kmの静止軌道上の衛星間レーザ接続を可能にする、高安定、光メカトロニクスシステムを含む前例のない技術。技術デモンストレータは、妨害対抗、低非探知でありながらデータレート数Gbpsの将来のUltraAir製品に道を開くものである。
こうして、UltraAirは、軍用航空機およびUAVsが戦闘クラウド内での接続を可能にするとともに長期的には、エアライン乗客の高速データ接続を可能にする。これはAirbusのSpaceDataHighwayによるものである。静止軌道の位置から、SpaceDataHighway (EDRS)衛星は、観測衛星が収集したデータを地球に、ほぼリアルタイムでリレーする。これは、通常なら数時間かかるプロセスである。
最初のテストは、2021年末にTesatにおいてラボ条件で行われる。第2フェーズでは、2022年初め、Tenerife (Spain)で地上テストがスタートする。ここでは、UltraAirデモンストレータとAlphasat衛星搭載のレーザターミナルとの間で、ESA Optical Ground Stationを使って接続性が確立される。最終検証は、2022年半ばに、UltraAirデモンストレータを航空機に組み込んだ飛行テストとなる。
(詳細は、https://www.tno.nl/media)