April, 13, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「レアアース金属市場(ランタン、セリウム、ネオジウム、プラセオジウム、サマリウム、ユーロピウム)、アプリケーション(永久磁石、金属合金、研磨、添加物、触媒、蛍光体)、地域、2026年までのグローバル予測」によると、市場は、2021年に53億ドル、予測期間にCAGR 12.33%成長で2026年に96億ドルに達する見込である。
永久磁石アプリケーションで使わめるレアアース元素の利用増がレアアース金属市場の原動力となっているようだ。中国で製造と消費が増加しているため、APACはレアアース金属の最速成長市場である。永久磁石の大幅な利用が、これら先進的材料に巨大な推進力を与え、同地域でのレアアース金属市場を後押しすると予測されている。
2026年に向けて酸化ネオジウムセグメントが世界のレアアース金属市場をリード
酸化ネオジウムは、ほとんどの最近の自動車や航空機だけでなく、一般向けヘッドフォーン、マイクロフォン、コンピュータディスクなどのコンシューマ機器に搭載されている磁石製造に用いられている。それは、世界最強磁石の1つ、ネオジウム-鉄-ホウ素(NdFeB)磁石として知られる高強度永久磁石に利用されている。クリーンエネルギーアプリケーションの利用増が、その市場を牽引している。
リン光体セグメントが予測期間に最高CAGR成長
アプリケーションでは、リン光体セグメントが予測期間に最高CAGRで成長すると見られている。リン光体は光を表示する際に色を必要とする多くのアプリケーションで使われている。CRTディスプレイ、蛍光ランプ、他のアプリケーションなど。この領域で重要な元素は、ユーロピウム、テルビウム、イットリウム。リン光体は、入射光を指定の色の光に変換するために用いられる。これは、リン光体に含まれる元素の特性に基づいている。レアアース酸化物蛍光体は、増加すると予想されている。US、カナダ、中国、EUの政策で白熱電球が、蛍光灯やLEDランプに置き換えられつつあるためである。
予測期間にAPACがレアアース金属市場で最大シェア
APACは、レアアース総消費に関して最上位地域である。これは中国で急速に需要が伸びているためである。中国は、世界最大のレアアース消費国である。2019年、中国はレアアース元素の最大消費国で、金額は52億ドルを超えると推定されている。同地域は、中国におえける産業化と抽出活動の増加により、消費は最速成長が予測されている。