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ORC、マシンビジョンを改善するチップLiDARを開発

February, 24, 2021, Southampton / San Francisco--サウサンプトン大学とPointcloud Incの研究者は、現在使用されているほとんどの先進的、機械システムに適合し、それを凌駕する初のコンパクト3D LiDARイメージングシステムを開発した。

3D LiDARは、多くのアプリケーションで正確なイメージングとマッピングを提供する。それは、自律走行車の{眼}であり、顔認証ソフトウエア、自律的ロボットやドローンで利用されている。正確なイメージングは、機械がマッピングしたり、物理的な世界と相互作用するために重要であるが、現在必要とされている技術のサイズとコストが、LiDARの商用アプリケーションを制約している。

Pointcloud Incとサウサンプトン大学ORCの研究チームは、新しい集積型システムを開発した。これは、同じマイクロチップ内でシリコンフォトニックコンポーネントとCMOS電子回路を利用する。開発したプロトタイプは、ローコストソリューションであり、ローコスト、コンパクト、高性能3Dイメージングカメラ向け量産に道を開く。用途は、ロボット、自律ナビゲーションシステム、安全を促進するための建設サイトのマッピング、ヘルスケア。

ORC内のシリコンフォトニクス教授、Graham Reedは、「われわれが開発したシリコンフォトニクスシステムは、これまでの他のチップベースLiDARシステム、ほとんどの機械的バージョンと比べて著しく距離精度が高い。LiDARには極めて強い要求のある集積システムが存立可能であることを示している」と話している。・

PointcloudのCEO、Remus Nicolaescuは、「ハイパフォーマンスとローコスト製造の組合せは、自律および拡張現実の既存アプリケーションの時期を早める。また、新しいアプリケーション、高い奥行き精度を必要とする産業用およびコンシューマデジタルツインアプリケーションあるいは遠隔行動による予防医療、高速な正確さを必要とするバイタルサインモニタリングなどの新しい方向を開く」と話している。

Natureに発表されたプロトタイプの最新テストは、75mの距離で、3.1㎜の精度であることを示している。

以前の集積システムが直面していた問題の中では、簡単に対処できる高密度ピクセルアレイの提供は困難だった。このために、20以下のピクセルに制限されていた。それに対して、この新システムは、512ピクセルで構成される初の大規模2Dコヒーレントディテクタである。研究チームは、現在、ピクセルアレイ拡大に取り組んでいる。また、システムを実世界のアプリケーション適合させ、さらに性能を改善するためにビームステリアリング技術に取り組んでいる。

(詳細は、https://cdn.southampton.ac.uk)