赤外&THz分光市場､2025年に13億ドル

February, 1, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢赤外&テラヘルツ分光法市場､装置タイプ(ベンチトップ､顕微鏡計測器､ポータブル計測器､ハイフネーティッド計測器)､スペクトル､アプリケーション､2025年までのグローバル予測｣によると､赤外分光市場は､2020年の10億ドルから､予測期間にCAGR 5.2%成長で､2025年には13億ドルに達する見込である｡この市場の成長を促進する主因は､製薬産業における厳しい規制､食品安全懸念&技術進歩｡

テラヘルツ分光法市場は､2020年に3000万ドル､予測期間にCAGR 8.3%成長し､2025年には4500万ドルに達する見込である｡市場の成長は､国土安全におけるスクリーニング技術､成長を続ける半導体産業､技術進歩などが主に成長を後押ししている｡

測定器タイプでは､2020年にベンチトップが赤外分光法の最大シェア
　2020年､ベンチトップ測定器セグメントが赤外分光市場で最大シェアとなる見込｡このセグメントの大きなシェアは､改善されたワークフロー､最小スペース要件､保守要件の減少など､ベンチトップの優位性によるものである｡

スペクトルでは中赤外セグメントが2020年赤外分光市場で最大シェア
　スペクトルでは､赤外分光市場は、中赤外､近赤外､遠赤外に分けられている｡2020年､中赤外セグメントが､赤外分光市場の最大シェアと見込まれている｡ヘルスケアや製薬アプリケーション数の増加､食品産業における利用拡大が､このセグメントの成長を促進している｡

アプリケーションでは､製薬および生物薬剤アプリケーションセグメントが2020年に赤外分光で最大シェア
　アプリケーションでは、赤外分光市場は､飲食品テスト､製薬&バイオテクノロジーアプリケーション､産業化学アプリケーション、環境テスト､および他のアプリケーション(学術､法医学､バイオモニタリング､農業アプリケーション)に分けられている｡2020年､製薬とバイオテクノロジーアプリケーションセグメントが、赤外分光市場で最大シェア｡このセグメントの大きなシェアは､製薬産業における厳しい規制によるものである｡

2020年THz分光市場のアプリケーションでは､半導体セグメントが最大シェア
　アプリケーションベースで､テラヘルツ分光市場は､半導体､国土安全､非破壊テストとR&Dに分けられる｡2020年､半導体セグメントが､THz分光市場で最大シェアとなる見込｡成長する半導体産業における技術進歩が､このセグメント成長を後押しする主因｡

2020年､APACが最高成長率
　地域ベースでは、赤外&THz分光市場は､北米､APAC､ヨーロッパおよびRoWに分けられている｡APACが､予測期間に最高CAGRで成長する見込みである｡APAC市場の成長を牽引する主因は､主要プレイヤーによる戦略的な拡張､食品安全上の懸念の増加､技術的に進んだ製品の採用｡