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Society5.0社会の通信大容量化に向けた仮想化EPONを開発

January, 20, 2021, 東京--古河電気工業株式会社は、現在インターネット通信などの光ファイバアクセス回線に使われるEPON(Ethernet Passive Optical Network)装置において、ソフトウェアによって仮想的なネットワークを作り上げるSDN(Software Defined Networking)技術を開発した。
 Society5.0の社会に向けて、光ファイバアクセス回線の大容量化が進んでいる。新開発の技術は、通信会社側の光回線終端装置OLT(Optical Line Terminal)において、回線状態をサービスの使われ方に応じて自動制御したり、通信の需要に応じた最適な設定に動的に制御したりすることができるなど、今後のネットワーク運用や光アクセスインフラの高度化に重要な要素となる。

今回開発した技術は、IEEE(米国電気電子学会)により規格化されているEPONにおける仮想化を実現するための技術で、ONF(Open Network Foundation)にて推進されているVOLTHA(Virtual OLT Hardware Abstraction)と呼ばれるオープンソースをベースとしている。この技術の開発成果について、ONFにて世界公開している。
 世界的な光ファイバを使ったアクセス回線は、ITU-T(国際電気通信連合の電気通信部門)などで推進して策定されたGPON方式と、IEEEなどが推進して策定されたEPON方式がある。日本ではIEEE方式が通信事業者やケーブルテレビ事業者で使われており、今回の開発はIEEEのEPON方式に対応した光ファイバアクセス回線用の技術になる。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)