December, 17, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「モジュラーデータセンタ市場、ソリューションごと(オールインワンモジュール、個別モジュール)、サービス(設計とコンサルティング、インテグレーションと導入、サポートと保守)、組織規模、産業、地域、2025年までのグローバル予測」によると、市場は、2020年の184億ドルから、CAGR 15.4%成長で、2025年に378億ドルに達する見込である。
モジュラーデータセンタは、工場内で作製された既製モジュールを統合することで製造され、クライアントサイトに出荷される。そこで、組み立てられ、導入され、始動することになる。これらのデータセンタは、非常に拡張性が高く、エネルギー効率がよい。また、クライアントの現状、直近の必要性応じて急遽導入することができる。
予測期間に個別モジュールセグメントが最大市場規模
個別モジュールは、特定の目的のために作製された個別モジュールで構成され、新規、あるいは既設モジュラーデータセンタに導入される。ベンダは、個別モジュールを既存ファシリティに追加できるモジュラーデータセンタ用とすることがよくある。さらに、個別モジュール設備は、保守人員を分離し、ヒューマンエラー低減に役立つ。個別モジュールは、従来型データセンタに使用して、その容量を拡大、改善する。また、標準的な容量のデータセンタファシリティには利点がある、個別リソースの拡張性が必要になることがあらからである。個別モジュールのこのような追加利用は、世界のモジュラーデータセンタ市場におけるシェア拡大に貢献すると予測されている。
個別モジュールセグメントの冷却モジールサブセグメントが最高CAGR
冷却モジュールは、モジュラーデータセンタに冷却設備を提供するシステムを構成している。データセンタインフラストラクチャは、ロケーション、コスト、効率、信頼性などの要素に依存して一連の冷却アーキテクチャを必要とする。冷却モジュールは、様々な冷却システムを含んでおり、データセンタ内に設置されたIT装置を冷却するように設計されている。これら冷却モジュールは、データセンタの温度の増減に応じて着脱できる。それらは、そのようなモジュールに関連する初期購入コスト削減に役立つ。さらに、モジュラーデータセンタにおけるコンピューティングパワーの増加は、放出熱の上昇となり、冷却システムがデータセンタから熱を取り除き、効率的な動作に適した温度を維持するために役立つ。拡張性と柔軟性のこの利点が、世界中で冷却モジュール需要を一層押し上げている。
予測期間に北米が最大市場規模
北米は、最大地域市場となる見込である。技術的進歩、大量の早期導入社、大手市場プレイヤが存在するからである。さらに、この地域には最大数のクラウドサービスプロバイダが存在し、既存インフラストラクチャに関連する投資増、モジュラーデータセンタ導入数の増加につながると予測されている。この地域は、BFSI、政府と防衛、ITおよびテレコムなどの産業の早期導入者を擁しており、これが大きな市場シェアに貢献し、そのデータセンタにおけるモジュラーソリューションを採用し、利益の上がる機会を創りだしている。同地域は、高いコンピュート需要、データの処理と分析へのオンデマンドアクセスへの高需要を経験している。これは、ストレージやディザスタリカバリなどの基本的な要求とは著しく異なる。北米のモジュラーデータセンタ市場の成長に貢献する諸国は、USとカナダである。