imecとXIMEA、産業グレードハイパースペクトルカメラ

December, 17, 2020, Leuven--Imecとドイツの科学および産業グレードカメラメーカー､XIMEAは､一連の新しいハイパースペクトルカメラ(xiSpec2)を生み出した提携を強化すると発表した｡
　同カメラは､急速に発展するマシンビジョン市場のニーズに応える､高いスペクトル忠実性､必要なツール､販売後のサポートをともなう｡これに含まれるのは､保証されたスペクトルデータ品質､使いやすさ､キャリブレーション｡imecとXIMEAの提携強化は､広範なアプリケーションでハイパースペクトルイメージングの採用を加速するとみられている｡アプリケーションに含まれるのは､農作物モニタリング､食品産業の品質と鮮度コントロール､医療用拡張現実､産業製造工場におけるロボット誘導､屋外予測保守､バイオメディカル､科学捜査あるいは地球観察｡

ハイパースペクトルイメージングでは､スペクトルバンドの組合せから光が取得され､生化学成分など､調査される物体や表面の不可視面についての価値あるデータを提供する｡5年前からXIMEAは､同社のxiSpec カメラでimecのハイパースペクトル技術を商用化している｡これは世界最小のスペクトルカメラである｡これらのカメラは､リアルタイムビデオレートスペクトルデータ取得という独自機能を持ち､おびただしい数のアプリケーションの先駆けとなった｡従来のプッシュブルームでは難しすぎるところで､ポータブル､ロボット工学､他のシステムへの組込を可能にしているからである｡

xiSpec2カメラで､imecとXIMEAはハイパースペクトルイメージングのアプリケーションをさらに拡大する｡医療､農業およびマシンビジョン市場をターゲットにして､imecは､提携で積極的に役割を引き受ける｡XIMEAとimecは､カメラ設計を最適化し､取得データのスペクトル品質を改善し､顧客が画像品質とスペクトル範囲をそれぞれのアプリケーションにカスタマイズできるようにした｡また､新しいソフトウエアにより､一段と難しい非標準産業設定のアプリケーションを可能にする｡xiSpec2カメラの顧客は､imecのマニュアルとサンプルデータにアクセスできる｡さらに､個々の顧客が異なる要求を持っているので､万能ソリューションが用意されており､imecはカスタマイズされた専門技術レベルのサポートを提供して､適切な技術的決定をする上で顧客に役立つようにし､顧客がアプリケーションに集中できるようにしている｡

3つの標準カメラとカスタマイズされたソリューションで構成されるxiSpec2シリーズは､顧客のニーズから導出することが可能である｡xiSpec2カメラは､2020年12月から発注､提供される｡

(詳細は､https://www.imec-int.com/)