December, 3, 2020, Boston--調査会社Cignal AIの「トランスポートハードウエアレポート」によると、ヨーロッパのオペレータは、COVID-19関連サプライチェーンおよび運用遅延が緩和されたので、3Q20に光およびパケットトランスポートハードウエアの購入を開始した。同時に北米の投資の弱さは、ハードウエアセグメントに広がっている。同地域のオペレータが、今年上半期の積極導入後、CAPEXを停止したからである。
「EMEAパケットおよび光トランスポート販売の成長は、Q2からの販売繰り延べにより増強され、第3四半期に販売全体を押し上げた」とCignal AIトランスポートハードウエアリードアナリスト、Scott Wilkinsonは指摘している。「結果は、北米では違っている。販売は、EMEAと比べて、最初の2四半期で前倒しされた。特に大手オペレータの場合である。NA年間CAPEX予算は、概ね枯渇しており、この地域では今年下半期、販売低迷となる」。
レポートの要点
・EMEAでは光ハードウエア投資は二桁成長、光投資では横ばいから下降という見込みに反撃している。Nokiaがロバストな成長を牽引した。Q2からの繰り延べ販売を増強した。世界的には、光ハードウエア投資はわずかに上昇した。
・パケットトランスポート投資もEMEAでは増加したが、世界的には下降だった。EMEAパケットトランスポート収益は、HuaweiとJuniperの両社が前年比20%を超える成長だった。両社は、市場リーダーCiscoとNokiaに迫っている。
・北米の光およびパケット投資は、今期、落ち込んだ。大手ネットワークオペレータに関わるベンダ(Ciena、Cisco)の予想通りである。シエナは、前年比収益はわずかに延び、光市場シェアを引き続きリードしている。一方、Ciscoは、前年比収益は急落したものの、依然としてパケットトランスポート市場のリーダーである。