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太陽光パネルとLEDでワイン用葡萄の糖度が10%増加

October, 21, 2020, さぬき市--徳島文理大学と株式会社さぬき市SA公社は、ワイン用葡萄の品質向上のための栽培試験を共同で実施。その結果、月明かり程度の弱い光の照射で、葡萄の糖度を10%向上できることを実証した。

 徳島文理大学はこれまでに、夜間の光合成によってレタスの栽培日数を半減できる栽培技術の確立や、トマトの収穫量やタデ藍のインディカン量を2倍にするLEDライトの開発などを行ってきた。

 今回の栽培試験は、株式会社中国銀行が香川テックプランターを通じて、さぬき市SA公社に徳島文理大学を紹介したことをきっかけにして始まったものである。同大が開発したLED照明装置を使い、さぬき市SA公社の葡萄畑で行った。
 ワイン用葡萄にLED光を収穫前の2ヵ月間照射したところ、糖度(Brix%)は20度を超え、未照射区画に比べて10%以上増加。また、酸味や旨味とのバランスも良いことが判明した。

 今回は電灯線がない中山間地を想定し、太陽光パネルの電力だけでLED光を照射。消費電力は栽培面積1haあたり4Wと超省エネなのが特長で、20年以上の装置寿命を誇る。

 葡萄、桃などの果実は日照量や気温の影響を受けやすく、環境変動に負けない栽培技術が望まれている。今後も共同で、高品質の栽培技術の開発と普及活動を行っていく。

(詳細は、https://www.bunri-u.ac.jp)