August, 6, 2020, 仙台--次世代の通信システムとして、LEDに代表される安価な光源に基づいた光無線通信システムが注目されている。東北大学の研究チームは、NICT、創光科学株式会社の研究者と協力し、世界初のギガビット級ソーラーブラインド光無線通信を実現した深紫外LEDの高速変調メカニズムを解明した。
可視光や赤外光と比べて波長の短い深紫外波長帯は、光情報通信資源として稀有な特性を持つことから、長きにわたりその活用が検討されてきた。特に、深紫外波長帯の光には、地表における太陽放射にほぼ含まれていないという特徴がある。このため深紫外波長帯は太陽光の影響を受けない、すなわち「ソーラーブラインド帯」として知られ、日中の屋外においても低雑音環境での光無線通信が期待できる。
研究成果は、米国物理協会(AIP)の科学誌「Applied Physics Letters」誌にオンライン公開された。
研究グループ
東北大学多元物質科学研究所 小島一信准教授、秩父重英教授、情報通信研究機構(NICT)吉田悠来、白岩雅輝、淡路祥成、菅野敦史、山本直克、創光科学株式会社 長澤陽祐、平野光、一本松正道。
(詳細は、http://www.tohoku.ac.jp)