July, 29, 2020, 東京--情報通信研究機構(NICT)、科学技術振興機構(JST)、桐蔭学園桐蔭横浜大学及び千葉大学の研究グループは、NICT電磁波研究所において、自然な光で照明された3次元空間や蛍光体の発光を瞬間のマルチカラーホログラムとして記録できるシステムの開発に成功した。
NICTが提案・研究してきた計算コヒーレント多重方式を用いることで、1回の撮影で複数種類・多数の蛍光体を同時にホログラムとして記録できる、カラー3次元顕微鏡ができるようになった。また、カラーフィルタアレイ不要で、1回の撮影で蛍光体のカラー多重ホログラムのセンシングを達成したのは世界初。
この技術が実用化されれば、これまで障壁となっていた自然光のマルチカラーホログラムにおける記録速度の問題が解決し、生体観察や動的現象の観察にとって不可欠な高速度のマルチカラー3次元動画像観察が可能になるものと期待されている。研究チームは、今後、この技術を、微弱な光のマルチカラー3次元動画像顕微鏡として発展させる予定である。
研究成果は、Applied Physics Lettersオンライン掲載された。
(詳細は、https://www.nict.go.jp)