SiPho市場、2025年に30億ドル

June, 22, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢COVID-19影響下のシリコンフォトニクス市場､製品(トランシーバ､スイッチ､可変光減衰器､ケーブル､センサ)､アプリケーション(データセンタ､通信､軍&防衛､ライフサイエンス､センシング)､コンポーネント､地域､2025年までのグローバル予測｣によると､市場は2020年の10億ドルからCAGR 23.4%成長で､2025年には30億ドルに達する見込である｡
　シリコンフォトニクス市場成長を後押しする主因は､高帯域と高いデータ転送能力に対する要求の増加である｡

予測期間にSiPhoトランシーバが市場をリード
　トランシーバは､HPC､データセンタ､通信など様々なアプリケーションで利用されている｡データセンタでは高速データ伝送需要が伸びている｡シリコンフォトニクスの大きな技術的進歩により､最大400Gbpsのデータ伝送速度が可能になっている｡Intelの100G PSM4 QSFP28光トランシーバは､100Gbpsでデータを送ることができる｡COVID-19パンデミックの急拡大により､2020年にシリコンフォトニクスデバイスの販売減となる見込であるが､2021年にはシリコンフォトニクス製品の販売は､まずは2020年に保留中の需要を満たすために､急回復すると予測されている｡

データセンタとHPCアプリケーション予測期間に最高成長率
データセンタは､クラウドコンピューティングの増加により､データトラフィックの飛躍的増加に直面している｡HPCが技術的に進歩したことから､シリコンフォトニクスを利用するオプティクスの採用と統合が増加する｡Microsoft Azureは､シリコンフォトニクスベースの光I/OモジュールにIntelのシリコンフォトニクスを使用している｡これは､高速データ通信をターゲットにしたものである｡

北米は､予測期間にシリコンフォトニクスの最大市場となる
北米は､最大市場シェアをとり､今後数年はシリコンフォトニクス市場で引き続き優位を占める見込である｡北米は､多くの技術系企業やR&D機関のハブであり､際立つイノベーションや技術進歩を牽引しているからである｡また､政府からベンチャーキャピタルまで､研究関連活動に巨額の安定した投資資金が流れ込んでいる｡