May, 26, 2014, Stockholm--フレキシブルCIGS薄膜太陽電池の低コスト生産ラインを提供するミッドサマー社は、156x156mm太陽電池の開口部面積で、エネルギー変換効率を15%から16.2%へと記録更新した。
ミッドサマー社は、156x156mm 太陽電池の開口部面積で変換効率16.2%を達成した。しかもこれは、通常の生産ライン上の工程で製造した太陽電池の値。ミッドサマーCEOのスヴェン・リンドストレム氏は、「ステンレス基板を用いたカドミウム不使用の太陽電池であり、完全な真空ドライプロセスの製造工程で(バッファ層を含む)全層をスパッタ製法で形成することを考えると、我々のエンジニアたちは素晴らしい功績をあげた」とコメントしている。
ミッドサマー社の生産システムでは、結晶シリコン製造と同様、太陽電池自体の製造からモジュール化まで一貫して行うことができる。そのため、あらゆる形・サイズの軽量フレキシブルモジュールを簡単に製造することができる。
完全な真空ドライプロセスのため、必ずしもクリーンルームを必要条件としない。また、製造工程でカドミウムを使用しないため、現場労働者の安全をより守ることができ、低コストなCIGS薄膜太陽電池製造が簡単に行えるようになった。
リンドストレム氏によると、太陽電池の世界市場はパラダイム・シフトに直面している。「欧州ではメガソーラーパークの建設が減っている。一方、街中にある大規模建築物への設置がますます増えているので、軽量でフレキシブルな薄膜太陽電池はまさにふさわしい製品だ。経済的で環境に優しく、太陽エネルギーを地産地消するという点で非常に効果的だ」 。
「ミッドサマーが目標とするのは、軽量でフレキシブルなソーラーパネルの市場を牽引する技術革新リーダーとなることだ。この急速に成長する市場と二人三脚で、会社自身も成長してゆくことを目指している」と同氏は語っている。