VCSEL市場、2025年に29億ドル

May, 13, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢VCSEL市場､タイプ(シングルモード､マルチモード)、材料(GaAs､InP､その他)､波長､アプリケーション(センシング､データコム)､産業(コンシューマエレクトロニクス､自動車､データセンタ､商用&産業用)､地域 – 2025年までのグローバル予測｣によると､世界のVCSEL市場規模は､2020年に10億ドル､CAGR 23.7%成長で2025年には29億ドルに達する見込である｡データ通信でVCSELsのアプリケーション増加が､VCSELs需要を刺激している｡スマートフォンで3Dセンシングアプリケーションの増加は､VCSEL市場成長で決定的な役割を果たすと予測されている｡

予測期間に自動車セグメントが最高CAGRを記録
　自動車セグメントは､予測期間に最高CAGRを示す見込である｡VCSELsの利用は､自動運転で､LiDAR､センシング､車内モニタリング/ドライバーモニタリング､ジェスチャ認識向けが増加している｡車輌の安全レベルを高めるニーズの上昇､自動運転車両製造でOEMsの関心増が､VCSELs需要を押し上げている｡VCSELsは､運転者支援システム(ADAS)などのシステムにアプリケーションを見いだしている｡LiDARは､自動車の安全開発とソリューションで使われる最新技術であり､今日のレーダやビジョンシステムとの相性がよい｡コネクティッド/自律走行車両普及への移行増が､市場の成長を促進すると予測されている｡

GaAsベースVCSELsが予測期間にVCSEL市場で最高CAGRの見込
　GaAsベースVCSELs需要は､2020-2025年に大きく成長する見込である｡ガリウムヒ素(GaAs)材料は､VCSELレーザ発振に導通する特性を示す｡様々なアプリケーションで利用されるVCSELsのほとんどは、GaAs材料を使用して製造される。データ通信とコンシューマ機器が、、GaAsベースVCSELsの2つの主要アプリケーション領域。AppleのiPhoneXで3DセンシングにVCSELsを組み込んだことが、GaAsエコシステムに道を開いた。スマートフォンやコンシューマ機器の製造でGaAsベースVCSELsの高い採用率が、市場でウエファ&VCSELs需要増加の主因。また、LiDARアプリケーションでGaAsの高い使用頻度もそのエコシステムで活動するプリイヤに成長機会を与えると予測されている。

2020年北米がVCSEL市場で最大シェアを維持
　北米は、2020年VCSEL市場で最大シェアを維持すると予測されている。主要VCSELプレイヤ、II‐VI(US)、Lumentum(US)､ブロードコム(US)は、北米を拠点にする企業。コンシューマエレクトロニクス&データセンタが、この地域のVCSELsの主要アプリケーション。北米では、VCSELsの高い需要は、AppleのiPhone Xなど、3Dセンシングアプリケーションでの採用によるものである。