ビデオ監視市場､2025年までに746億ドル規模に

April, 23, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢ビデオ監視市場､システム､提供品(カメラ､ストレージ機器､モニタ)､ソフトウエア(ビデオ解析､ビデオ管理システム) &サービス(VSaaS)､業種(商用､産業用､住宅用)､と地域､2025年までのグローバル予測｣によると､市場は2020年に455億ドル、今後CAGR 10.4%成長で、2025年には746億ドルに達する見込みである。
　市民の安全とセキュリティについて募る懸念が、ビデオ監視市場の成長に拍車をかけた。他の市場成長要因に含まれるのは、IPカメラの普及増、ワイヤレスおよびスパイカメラの需要増。人工知能とディープラーニングのトレンド進捗は、予測期間に市場の成長を牽引する重要な要素。

ビデオ監視ハード上セグメントが最大市場シェア
　ハードウエアセグメントは、カメラ、モニタ、ストレージ機器、備品で構成される。ハードウエアセグメントの成長は、様々なセキュリティ関連アプリケーションで増加するカメラの利用によるものである。多様なアプリケーションでセキュリティ懸念の増加、IPカメラの普及への変化、より安全な環境を提供する政府の政策、スマートシティプロジェクトの増加、カメラの技術的進歩、ローコストカメラの販売などが、ビデオ監視ハードウエア市場の成長を促進する。
　カメラは、ハードウエアセグメントの重要コンポーネント。技術進歩により、高度に特殊化された監視カメラが実現しており、有害な装置などにズームインスキャンするようにプログラム可能になっている。技術進歩は、多様な監視カメラの利用を可能にしている。例えば、高解像度と優れた品質のカメラ、5メカピクセルを超えるカメラ、装着式、モバイルまたはスパイカメラ、超微光カメラ、パノラマ360°カメラ、苛酷天候向けロバスト屋外カメラ、影響を受けやすい環境向けカメラ、様々なアプリケーション用に組み込み可能カメラ。例えば、人数計測や小売り経営。これらのカメラは、エンドユーザの変化する要求を満たし、したがってビデオ監視市場の成長を促進する。

インフラストラクチャアプリケーションが最高CAGRで成長
　インフラストラクチャ業種に含まれるアプリケーションは、運輸、都市や公共の場所及び公共施設の監視。公共の場で安全な環境を提供する必要性の増加が、市場の成長を促進する要因。

APACはビデオ監視市場で最高CAGR成長
　ビデオ監視市場は、APACで急増すると予測されている。インドや中国などAPAC諸国でセキュリティ懸念が増加しているためである。