光トランシーバ市場､2025年に92億ドル

April, 6, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢光トランシーバ市場､フォームファクタ(SFF, SFP, SFP+, QSFP, QSFP+, QSFP28)ごと､データレート､距離､ファイバタイプ(SMF､MMF)､コネクタ､波長､アプリケーション(テレコム､データセンタ､エンタプライズ)､地域ごとの2025年までのグローバル予測｣によると､市場は2020年の57億ドルから､CAGR 10.0%成長で､2025年には92億ドルに達する見込である｡

スマートデバイスの普及と増え続けるデータトラフィックが,光トランシーバ市場の成長に拍車をかける｡光トランシーバ産業成長の他の要因に含まれるのは､クラウドコンピューティングアプリケーション需要の増加､コンパクトでエネルギー効率のよいトランシーバ需要増加｡

予測期間にQSFP形状光トランシーバ市場が最高CAGR成長
光トランシーバのクワッドスモールフォームファクタプラガブル(QSFP)フォームファクタは､高性能と低消費電力向けに設計されている｡したがって､データセンタアプリケーションに最適｡AI､マシンラーニング､5G通信などの技術進歩の到来により,データトラフィックは増加している｡このため､大規模データセンタ需要が増加｡したがってデータトラフィックの増加が､100G､200Gおよび400G伝田伝送レートの機会を創りだし､これがQSFP, QSFP+, QSFP14, および QSFP28などのフォームファクタで動作する光トランシーバ需要も増やしている｡

予測期間にデータセンタが光トランシーバの最大シェア
データセンタの展望は急速に変わりつつあり､多くの投資を引き寄せている｡狙いは､帯域増､低消費電力､伝送距離延長｡100Gbpsを超えるデータレートが市場に入ってきている｡光トランシーバは、データセンタ間接続､あるいはデータセンタ内接続で､データセンタでは重要な役割を担っている｡データセンタは,高速データ通信ニーズを満たすために､高速光トランシーバを利用する｡AIや5Gなど先進的技術の登場により､広帯域化要求が増えており､これは最終的にデータセンタアプリケーションを必要とするようになる｡

さらにスマートでバイスやIoTの普及増も､データセンタにおける高いデータレート対応光トランシーバの需要に関係している｡高速トランシーバを採用するクラウドサービスプロバイダの関心の高まりも､データセンタアプリケーション向け市場の成長を促進しているようだ｡

北米が予測期間に光トランシーバ市場で最大シェア
北米は､光トランシーバの主要シェアホールダ｡ワイヤレス接続を通じたモバイルデータ需要の増加がデータセンタ市場の成長を促進しており､その結果光トランシーバ市場が大幅に拡大している｡米国に存在する世界最大のデータセンタとクラウドプロバイダが､市場の成長機会を拡大している｡これらにはBig 5—Google (US), Apple (US), Facebook (US), Amazon (US), および Microsoft (US)が含まれる｡また､高速データ通信需要が､米国全体で5G通信市場の成長を後押ししている｡例えば､米国ベースの通信会社､AT&TやT-Mobileなどは､2019年に5Gネットワーク展開を発表した｡これは､米国の複数都市間で高速データ転送と通信に機会を与える｡その結果､データセンタネットワークでデータトラフィック増となり､光トランシーバ市場にとってチャンスをもたらす｡