新製品 詳細

ワンボックスフェムト秒増幅器

February, 18, 2020--コヒレント社(米国カリフォルニア州サンタクララ)は、2020年2月10日、Photonics West 2020(カリフォルニア州サンフランシスコで開催)にて、市販されているOne-BOXタイプのフェムト秒増幅器においては、記録的な高エネルギー(9mJ@1kHz)を達成したAstrella HEを発表した。

Astrellaシリーズは、一体型の構造であるため設置が容易であるばかりでなく、投資コストと運用コストを抑えることが可能である。新製品のAstrella HEは、既存のAstrella再生増幅器と同サイズで、コンパクトなOne-BOXデザインと使いやすい操作ソフトウェアを兼ね備えている。また、パルス幅は、35 fsまたは100 fsから選択可能である。

他のAstrella再生増幅器と同様、新製品のAstrella HEは、チタンサファイアレーザのオシレータとパルスグリーン(527nm)レーザを励起源にしたシングルステージの再生増幅器で構成されている。これらすべては、One-Box(1247 x 755 x 262 mm)内に収まっている。チタンサファイアレーザ再生増幅のパワー/エネルギーの向上における主な課題は、熱管理、特にゲインクリスタルの冷却にあったが、洗練された設計の最適化により、Astrella HEは、他では達成できなかった高エネルギーと優れたビーム品質(M2≤1.25)を提供可能である。また、Astrellaは、最先端のパフォーマンスに加えて、Coherent HALT / HASSプログラム(高加速寿命試験と高加速ストレススクリーニング)に基づいて設計されているため、産業用の連続フル稼働(24/7)での信頼性と安定性を提供している。

Astrella HEを使用して複数のチューナブル光パラメトリックアンプ(OPA)を励起することで、複数の実験を同時に実行するか、あるいは複数の独立したチューナブルな波長を必要とする単一の実験を実行することができる。これまでは複雑でより高価なマルチボックス超高速アンプを用いて対処されていたようなアプリケーションへのハードルを劇的に下げることができる。ウォーターウィンドウに近いEUV生成やレーザプラズマ加速などのアプリケーションは、このコンパクトなUFアンプで対処できるようになり、費用対効果が高く、コンパクトで信頼性の高いセットアップが実現できる。これにより、EUVコヒーレント放射または、高エネルギー電子での産業診断、生物学、材料科学、およびマイクロエレクトロニクスへの応用が可能となる。

コヒレント・ジャパン株式会社 営業部
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