Terranet､本格的なLiDAR代替をCES2020で紹介

January, 15, 2020, Lund--Terranetは､CES2020で､3D運動検知技術VoxelFlowのデモを実施した｡これは、LiDARよりもはるかに正確に、飛躍的に高速に物体を検出し分類できる。
　昨年4月、TeslaのCEO、Elon Muskは、「LiDARは子供の使いだ。LiDARに依存するものは誰でも消える運命にある。絶望的だ」と衝撃の発言をした。Terranetのデモは、これを考慮に入れたものであるという。大胆な手段でスウェーデンのTerranetは、LiDARは画像認識への危険なショートカットであるというMuskの主張を証明する計画である。LiDARは、将来の完全自動運転車が使い続けるものであるなら、危険な依存である、と指摘する。

開発者、Dirk Smitsによると、VoxelFlowは、今日のカメラベースコンピュータビジョンと人工知能ナビゲーションシステムが、単に遅すぎ、フレームベースのアプローチを使うと検知の基本的なスピードリミットの支配を受けるということの理解に立脚している。LiDARは分解能と遅いスキャニング速度を制限しているので、例えば、固定街灯柱と走る子供を区別することはほぼ不可能になっている。

LiDARの、つまり既存のカメラ/コンピュータビジョン技術の根本的な問題は、それが脆弱な道路ユーザを低遅延で検知できないことである。一方、VoxelFlowは、動く物体を極低遅延で動的に分類する。非常に低い計算パワーを使い、1秒に1000万の3Dポイントを生成し、結果として、被写体ブレなしで迅速に境界検出ができる。フレーム当たり33000光点を生成するiPhoneの自撮りカメラが見劣りする。状況に当てはめると、今日、標準的な車両、所定位置の道路マップを走る自動運転車でも、iPhoneの自撮りカメラほどに強力なカメラを使っていない。

VoxelFlowの能力は特に、全衝突の80%、全ての衝突寸前の65%が、衝突の最後の3秒内におけるドライバーの不注意に関係していることを示す悲惨な統計を考慮している。秒に対してミリ秒で生命を救う意思決定を行うことで、Terranetは、今日約135万の交通事故死亡を占める衝突前の不注意を路上で衝突のないハンドル操作に変えられると考えている。

「VoxelFlowがLiDARの本格的で必要な競争相手であることの証明にTerranetが成功することは、自己満悦の自動運転業界が、新たな10年のスタートを切り、生命を救う、ある種の大改造である」とTerranetのCEO、Pär-Olof Johannessonはコメントしている。