December, 25, 2019, Wellesley--BCCリサーチの調査「人工知能(AI)ハードウエア: グローバル市場」によると、世界のインテリジェントハードウエア市場の成長を後押しする2大要因は、コンピュータパワーの増強と学習用ビッグデータ利用性向上である。
市場は、2024年までCAGR 30.6%で成長し、549億ドルに達する見込である。
調査のハイライト
・グローバルAIハードウエア市場全体のセグメントとして自然言語処理が、2018年に12億ドル、2024年までCAGR 43.3%成長で2024年には109億ドルに達すると予測されている。
・コンピュータビジョンセグメントは、2018年に26億ドル、2024年までCAGR 31.9%成長で、140億ドルに達する見込である。
・北米が最高収益市場で、2018年に44億ドル、さらに継続して収益シェアの優位性は続き、2024年には205億ドルと予想されている。
BCCのアナリストは、「AIにおける進歩のトレンドは、マシンラーニング法、いわゆるニューラルネットワークなど、特定のAI領域の発展に大きく依存している」と指摘している。「ニューラルネットワークは、膨大なデータセットでトレーニングし、対象を画像認識したり、話し言葉を理解したりできるようになる。他の有望な取組は、統合的AIである。これは、視覚、スピーチ、自然言語、マシンラーニングなどの能力を統合し、より能力の高いシステムの実現を計画している。例えば、見る、理解する、人々と会話するなどである。コンシューマも、AI技術の進歩では重要な役割を果たしている。インテリジェントシステムやデバイスの需要が急増するにともない、メーカーは、競争に勝つために、革新し、より進んだ製品を提供せざるを得ない」。
AIハードウエアへの新規参入
レポートによると、AIハードウエア市場は、揺籃期である。しかし、すでにNVIDIAやIntelなど、市場の重要な部分で活躍している半導体製造ジャイアントが存在する。画期的な製品や特殊製品ラインをもってハイエンドAIチップスタートアップが流入している。さらに、ソフトウエアやeコマース産業、Amazon、Facebook、Googleなどの大手が半導体製造に入ってきている。ハイエンド機能、より優れたユーザエクスペリアンスを提供できる製品指向ソリュヘションを実現するためである。他の事例では、コンシューマエレクトロニクスの大手が、ライバルに勝つために、製品ライン強化の目的でスタートアップを買収あるいは投資している。狙いは、ユーザエクスペリアンス向上、したがってAI導入が次なる目玉となる市場と調和することである。