May, 15, 2014, Cardiff--最先端の半導体ウエハ製品とサービスの世界的な大手サプライヤ、IQEは新たなコンソーシアムに参加する。同コンソーシアムは、赤外照明、データ通信、ジェスチャ認識や工業加熱アプリケーション向けにVCSELを量産する汎ヨーロッパサプライチェーン確立を目的としている。
計画の狙いは、ヨーロッパベースの製造能力を確立し、VCSEL製造をLEDやCMOS製造に匹敵するレベルに押し上げることにある。IQEの既存量産施設と主要なエンドユーザとを結びつけることで、コンソーシアムはエンド・ツー・エンドサプライチェーンを提供できるようになり、デバイスのパフォーマンスを上げながらGaAsプロセスコストを抑制することでVCSELデバイスの機能あたりのコストを大幅に下げることができる。
VCSELは幅広いアプリケーションを実現する重要技術であり、この技術が多くの量産アプリケーションに採用されると需要が急速に拡大する。同コンソーシアムが挙げているアプリケーションには次のものがある。ゲームや非接触ナビゲーション(TV、スマートフォン、タブレット他)向けジェスチャ認識、、3Dビジョン深度画像化(TOF技術利用)、生産ライン加熱自動化、大容量データセンタでの低エネルギー光ストレージと高速スイッチング、高速データコム(AOCなど)、熱補助型磁気記録(HAMR)を用いた超高密度磁気ストレージ、IRカメラ用照明、美容・健康応用(脱毛、抗皺)など。
IQEはすでにVCSEL技術で大きな進歩を実証している。100㎜ VCSELプロセスを確立は2014年3月に発表された新しい150㎜ VCSELウエフア製品を利用したものである。
2300万ユーロVCSELパイロットラインは、IR照明、データコムおよびパワーアプリケーション(VIDaP)計画を目的としており、パートナーはIQE、フィリップス、STMicroelectronics、Sick、Sidel。欧州委員会ENIACプログラムから資金が提供される。
(詳細は、www.iqep.com)