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アドバンテスト、テラヘルツ・パワーメータ「TAS5500」を販売開始

May, 15, 2014, Tokyo--アドバンテストは、テラヘルツ波技術を用いた新製品として、テラヘルツ・パワーメータ「TAS5500」の販売を開始した。出荷開始は2014年6月の予定。
 テラヘルツ・パワーメータは、テラヘルツ電磁波の強さを測定する基本量計測器。「TAS5500」は、テラヘルツ波が物質に吸収される際に発生する熱を感知し、入力パワーに換算するパワーメータ。赤外線のパワー標準を基に、テラヘルツ解析装置開発で蓄積した波長ごとの吸収率データを加味することで、テラヘルツ帯域において±8%以内の測定確度を実現した。高性能テラヘルツ光源やテラヘルツ通信技術の開発など、テラヘルツ・パワー値の把握が欠かせない分野の研究・開発が加速される。
 テラヘルツ波帯域では、波長やパワーの基準となる国家標準がまだ整備されておらず、測定値の精度や信頼性の確保が課題となっていた。「TAS5500」は、テラヘルツ波基本量計測のスタンダード器として、テラヘルツ研究・開発を厚くサポートする。

製品の特長
・アドバンテスト独自技術で赤外線のパワー基準をテラヘルツ帯に拡張: 「TAS5500」は、赤外線の帯域にある波長10.6µmのパワー国家標準器を基に校正した。その上で、赤外線とテラヘルツ帯で物質に吸収される熱量の違いを換算して測定範囲をテラヘルツ帯域まで拡張することにより、高確度なテラヘルツ波のパワー計測を実現。
・熱量を高確度で測定するノウハウ: 熱量計の吸熱量は、使用される電磁波吸収体の種類や、入力される電磁波の波長(周波数)によって変化する。「TAS5500」は、安定した吸収率が常に得られる吸収体を使用し、また、テラヘルツ解析システム開発で蓄積してきた、テラヘルツ帯の波長ごとの吸収率計測技術を活用することで、テラヘルツ・パワーの校正技術を確立している。
・PC接続で使用する卓上ハンディサイズ: ポータブルサイズ(幅115mm、奥行67mm、高さ79mm、質量900g以下)にPC接続のUSBポートを装備した、取り扱いやすい計測器。