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グラフェンフォトニクスのブレイクスルーで高速ローコスト通信

May, 14, 2014, Melbourne--スインバン大学(Swinburne University of Technology)の研究チームは、超高速通信の可能性を示す、高品質の連続的酸化グラフェン薄膜を開発した。
 同大学マイクロフォトニクスセンタのBaohua Jia准教授の研究チームは、記録的な光非線形性を持つマイクロメートルの薄膜の開発を進めている。目的は、オールオプティカル通信、生体医学、フォトニックコンピューティングで使用できるハイパフォーマンス集積フォトニクスデバイスに適した薄膜の実現。
 グラフェンは地球上で4番目に多い元素、炭素でできている。グラフェンは、光透過、伝導性など多くの有用な特徴があり、完全リサイクルも可能。
 薄膜を造るために研究チームは、グラフェン酸化物溶液をガラス表面にスピンコートした。レーザをペンとして使用してグラフェン酸化物膜にマイクロ構造を作製し材料の非線形性を調整した。
 「所望の非線形性を持つ光コンポーネントを作製できる新しいプラットフォームを開発した。現在、通信、オールオプティカル通信では個々のコンポーネントを個別に造ってそれらを集積しなければならない。われわれの場合、レーザであらゆるものを作り込める膜を提供することができる。こうすると自動的に集積できる」とPhD学生、Xiaorui Zheng氏は説明している。
 半導体ラボの現状の製造法では、フォトニックチップ作製のために高価なクリーンルームが必要になる。このフォトニック材料の製造とレーザ描画は簡単であり、低コストである。「この新しい方法を用いてわれわれは拡張可能で安価な材料を製造できる可能性を実証した」とJia教授はコメントしている。