November, 19, 2019, London--ABIリサーチによると、拡張現実(AR)スマートグラスメーカーは、スマートフォンの厳しい競争、スマートグラスの大量普及に関して、消費市場の不確定性にも関わらず、引き続きARデバイスに投資し、改善しようとしている。2019年、ARスマートグラス市場は非常にリッチになった、企業によってはイノベーションによって際立つところがでてきたからである。技術的な進歩は、手ごろな価格と相俟って、市場と総出荷を押し上げ、ABIリサーチの調査によると、市場は、2024年には2000万ユニットに達する見込みである。
「重量配分、入力法の選択、広い視野(FoV)、強力なプロセッサ、バッテリ寿命の延長などが、メーカーが最新デバイスでアップデートした主要な特性である。狙いは、競争力の維持、より没入的で現実的な経験をユーザに届けることである」とABIリサーチの調査アナリスト、Elefthria Kouriは説明している。「より入手しやすい価格は、技術的な改善やエンド・ツー・エンドのプラットフォームやソフトウエアソリューションとともに、AR市場が一段と成熟して、顧客の採用課題を克服し、要求の厳しいエンタプライズ利用事例やニーズに応えられていることの証明である」と同氏は分析している。
エンタプライズAR市場には、新規のハードウエア参入者があり、それぞれが価格や使いやすさなどの課題を克服し、ARソリューション採用促進を図っている。例えば、ThirdEyeのX2やLenovoのThinkReality A6は、より手ごろな価格でエンタプライズをターゲットにする技術的に進んだグラスである。Lenovoは、ハードウエア・アグノスティックなソフトウエアとサービスプラットフォームを通じて価値を広げる考えである。サービスプラットフォームは、アプリケーション開発やデバイス管理でユーザに柔軟性を与えるものである。
一方、コンシューマ側では、スマートグラスメーカーは、グラス設計で大きな改善を見せている。そうではあるが、コンシューマ市場は、まだコンテンツと利用者価値が欠如しており、同時に価格課題にも直面している。これが、現在、普及の制約となっている。
(詳細はhttps://www.abiresearch.com/)