November, 7, 2019, Edinburgh--かつてないほど死に至る可能性がある病気の分析ができる極めて特殊なレーザが、ヘリオットワット大学(Heriot-Watt University)で開発されている。
Deep Tissueプロジェクトは、皮膚、骨、植物も含む生物組織の分析を高める目的の最先端のレーザ開発である。
その3年プロジェクトは、同大学のInstitute of Photonics and Quantum Sciences (IPAQS)教授Derryck Reidが実施する研究に基づいており、現在市場で入手できるものの倍以上の深部の組織データを集めることができるレーザを、1/3程度のコストで作製しようとしている。
IPAQSの研究フェローでプロジェクトリーダーであるDr Richard McCrackenは、「これは素晴らしいプロジェクトであり、飛躍的な低コストで特殊技術を供給することで多くの新しい研究分野を開くことに大いに役立つ」と話している。
Deep Tissueプロジェクトは、超高速レーザスペシャリストChromacity、顕微鏡メーカーScientifica、と大学との協働で実施されている。
「深部組織イメージング向けに手頃な価格のレーザを商用化すると、神経科学分野を含むライフサイエンスの研究者が恩恵を受ける。神経科学では、そのままのマウスの頭蓋骨を通した脳のイメージングは、すでに実証されている。最適なレーザシステムの価格が法外であるため、この技術の多くの新しいアプリケーションは、まだ確定していない。しかし、われわれの協力により、この開発障害は除去される」。
現在、特に医療研究分野の企業は、最も近いレーザ光源に35万ポンドまで支出できる。その巨額支出は別にして、一般にその技術は大きく、生物材料の皮下0.5㎜までしか解析できない。
それに対して、Deep Tissueは、遙かに簡素化されたレーザの供給を目的にしている。これは、ほとんどの場合、イメージングできる組織深度は2倍になる。
この新しいクラスのレーザは、3光子顕微鏡として知られるイメージングで必要になる。周囲の組織を損傷することなく、非侵襲的に、個々の細胞が、高解像度で解析できる。
その製品は、Dr McCarckenによると、科学界にとって強力な新しいツールになる。同氏によると、再生医療、白血病やアルツハイマー病を含む多くの新しい研究分野を開かれる。
さらに同氏は、「そのレーザは、稲や麦などの植物の根のイメージングにさえ使える。目的は、成長を阻害するバクテリアを特定し、作物の生産性に役立てることである。
現在、この研究の実行を考えている企業は、さまざまな分析ができるレーザを購入しなければならない。つまり追加コストがかかる。われわれが考えていることは、特別な一連の作業を実行するために、注意深く設計されたレーザを実現することである。つまりわれわれは必要なコンポーネントを開発し、投資するので、大幅にコストを下げられ、同時にエンドユーザには、それぞれの研究実行のための一段と大きな展望が開ける」。
今年初め、プロジェクトは、Science and Technology Facilities Council (STFC).から、36万ポンドの助成金を受け取った。
Chromacity CEO、Shahida Imaniは、「Deep Tissueプロジェクトのレーザ素子開発のために協力する。プロジェクトは当社に最適である。われわれは、すでに長波長レーザ技術を顕微鏡システム組み込み、生物サンプルのより深い高解像度イメージングを可能にしている」とコメントしている。
(詳細は、https://www.hw.ac.uk)