May, 12, 2014, Mountain View--中赤外レーザ市場は、レーザ市場全体と比べると相対的に小規模であるが、その成長速度はレーザ市場全体の約4倍であるとストラテジーズ・アンリミッテド(Strategies Unlimited)は予測している。この成長の原動力は、技術的イノベーション。中赤外レーザ市場は、動的で活気のあるレーザ市場の1つなる。
中赤外レーザセグメントは、広い定義では近赤外と遠赤外セグメントの間のスペクトラムで、年間のレーザ売上は10億ドル超を構成する。このセグメントは、レーザ加工用のCO2レーザを除き、軍事用途から医療センシングまでの幅広い中赤外レーザアプリケーションをカバーしており、売上は年に約20%で伸びる。
中赤外レーザセグメントは小規模市場であるが、多くの興味深い技術応用がある。多くの中赤外レーザ、イメージャ、センサは、動作に低温冷却を必要とする。このためコスト、重量、サイズが甚だしく大きくなる。加えて、2µmより長い波長を伝送できるファイバケーブルの製造が非常に高価であることから、中赤外レーザのファイバ供給は非常に稀である。このためCO2レーザを使用する材料加工市場が損なわれてきた。理由としては、競合技術であるファイバレーザがファイバでエネルギーを供給することが挙げられる。
過去5年、中赤外レーザ、中赤外対応ファイバ、中赤外センサおよびイメージャは、全体として大きく改善された。これらのデバイスのほとんどが室温で動作し、サイズと重量は大幅に減少、価格も下落した。これにより、わずか数年前には可能でなかった一連のアプリケーション分野に市場が広がった。
一例としては、中赤外QCLシステムが挙げられる。QCLは、軍事IRCMシステムから分光計まで幅広い分野のアプリケーションにとって魅力的なレベルの価格とパフォーマンスレベルを達成した。アプリケーションには、医療、科学、研究、セキュリティや公害モニタリングが含まれる。
ストラテジーズ・アンリミッテドのレポートは、中赤外レーザとアプリケーションを調査している。アプリケーションには、材料加工、医療、センシング、赤外線対策、照明器、R&Dなどが含まれる。各セクションは、2012-2017年のレーザユニットと売上を含んでいる。セクションによっては、さらに詳細に中赤外レーザタイプについて分析している。また、サプライヤリストも掲載している。
(詳細は、www.strategies-u.com)