May, 12, 2014, Palo Alto--Canalysは、急成長する3Dプリンティング市場予測を発表した。世界市場規模は2013年に25億ドルに達している。これには3Dプリンタの販売、材料および関連サービズ含まれる。同社の予測では、この市場は2014年には38億ドルに達する。市場は急速に拡大しており、2018年には162億ドルに達する見込だ。この間(2013-2018)、CAGR 45.7%で成長する。
3Dプリンタそのものの市場規模は2013年に7億1100万ドル、109%成長だった。2014年には、79%成長で13億ドルに達する。市場規模は2018年には54億ドルに達する見込だ。市場規模の拡大は、商用プリンタ数の増加を反映している。また、プリンタ数量の増加にともない、消耗品の出荷も増えている。予測期間におけるサービスと材料は、CAGR 43.8%で成長し、2014年に25億ドル、2018年に108億ドルに達すると同社では予測している。
Canalysのシニアアナリスト、Tim Shepherd氏は、この市場は大きな潜在成長力があると見ている。「技術の進歩によりプリント時間が高速化しており、材料、色、仕上がりの多様な組み合わせができるようになっている。重要な点は、価格も下がり始めていることだ。これにより幅広い産業、コンシューマ用途でこの技術が適切な選択肢になってきている。制限要因は、コンピュータを利用した設計能力とプリンタの供給力のみであるが、いずれも大幅に改善が進みつつある。3Dプリンティングは、あらゆる種類の製品でプロトタイプや概念モデル作製にとって確立された技術となっている。しかし成熟にともない、多様な分野に広がっていくことは明らかである。例えば、工業や建築、航空や防衛、医療(とりわけ、特注人工装具)。3Dプリンティングは今後5年で大きな市場インパクトが期待できる」。
Canalysの見方によると、短期的には注文を受けてプリンティングするサービスが伸びる。「3Dプリンティングサービススタジオを設立する企業にビジネスチャンスがあることは明らかだ。この技術でできる特注製品の注文が増えるので、このような企業はそれに応えていくことになる。需要が伸び続ける要素は主に3つある。カスタマイズ可能性、便利さ、製造効率。3Dプリンティングは、従来の製造工程と比べて材料浪費が少なく、エネルギー消費も少ない」。