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光アイソレータ世界市場予測を発表

May, 9, 2014, Aptos--エレクトロニキャスト(ElectroniCast Consultants)は、光通信と特殊用途光アイソレータ世界市場予測レポートを発表した。
同社によると、2013年世界の光アイソレータ消費は通信アプリケーションが牽引し、シェア70%、3億4970万ドルだった。予測では、今年は19.6%増、4億1820万ドルに達する。この調査の市場予測データは年間のものであり、累積データではない。
光アイソレータは、光を1方向にのみ通すデバイス。アイソレータは、光ファイバからの反射戻り光を防ぐために主に使用される。光が光源に入ると、後方散乱やフィードバック問題が起こるためである。これは特に高速データレートトランシーバやトランスポンダでは重要。また、トランシーバペア間の距離が長いデバイスでも重要になる。光フィードバックは、SNR劣化となり、結果的にビットエラーになる。
「急増する帯域需要に応えるために通信ネットワークのアップグレード需要が続いている。これにより光ファイバリンクへの投資が堅調に増えている。光アイソレータは、長距離伝送、あるいは多波長用の高速トランスミッタで使われる」とElectroniCastの光コンポーネントグループ、ディレクタ、Stephen Montgomery氏は説明している。
光アイソレータは、プライベートエンタプライズアプリケーションではあまり使われていない。しかし、CATV機器導入における光アイソレータの利用は金額ベースで、年に8.8%(2013-2018)で伸びると予測されている。これは、マルチメディアアプリケーションが原動力となって光ファイバが家庭の近くまで導入されるためである。
光アイソレータユニットは、軍/航空アプリケーションでも利用されている。これらのアプリケーションでは、信頼性とパフォーマンスを保証するために厳しいテストと過酷環境光(HEFO)認定が求められる。光アイソレータを内蔵したレーザベースの光技術は、空、海、陸および宇宙アプリケーションで幅広く利用されている。
特殊アプリケーションカテゴリの主要ユーザグループは研究室/R&D。光アイソレータは、ノイズ抑制、衣料イメージング、モードロックレーザ用のパルス選択、センシング、再生スイッチ、ディスクマスター、光と手ラッピング、フェイズシフタ、周波数変調分光計や一般的シャッタで利用されている。
2013年、光アイソレータの消費額相対市場シェアでアメリカ地域がNo.1、43.4%。しかしアメリカ地域は、予測期間(2013-2018)で、他の地域に比べて市場成長速度は緩慢であると予想されている。APACの市場シェアは、2013年の39.7%から2018年には53.7%に上昇する見込み。EMEAはNo.3の座にとどまるものの、年間の成長速度はアメリカ地域よりも速いと予測されている。