April, 19, 2019, Amsterdam--ASD Reportsによると、光学膜市場は、2019年の215億ドルから、予測期間にCAGR 7.0%成長で2024年には302億ドルに達する見込である。光学膜市場成長の主因は、スマートフォン、TV、その他のディスプレイ機器で世界的に普及が進んでいることである。光学膜は、高い透明性、明るさ向上、エネルギー効率、コントラストの改善などの特性により、LCDやLEDに適している。
金額と数量でTVが最大アプリケーションセグメント
光学膜市場における主要アプリケーションには、TV、スマートフォン&タブレット、デスクトップモニタ&ラップトップ、サイネージ/大型ディスプレイ、自動車ディスプレイが含まれる。2018年、TVアプリケーションセグメントが金額と数量で大きな市場シェアを占めた。LEDやLCDにおける光学膜の高い採用率が、TVアプリケーションにおける光学膜の高い消費の主因である。この成長は、TVのLCDやOLEDディスプレイのスクリーンサイズの拡大によって促進される。多くの家電産業リーダーは、多様なサイズ、構成のLCD TVを製造している。これは、ユーザの間でより大きなTV需要が増えているためであるが、これが今度は光学膜市場の成長に貢献する。
偏光膜セグメントが金額で大きなシェア
偏光膜セグメントが光学膜市場全体で金額的に優位を占めている。多様なアプリケーションで、LCDとOLEDディスプレイの両方に広く適用可能だからである。偏光膜は、非偏光の光を直線偏光に変換する。これは、入力ビームを一方向にのみ伝播し、全ての他のビームを吸収することによる。ポラライザを用いないで文字やグラフィックを認識することは不可能である。偏光膜は、LCDおよびOLEDディスプレイで画像表示を可能にするLCDおよびOLED技術の中核要素の一つである。
APACが光学膜市場で大きなシェア
APACは世界的に、光学膜の最大市場シェアを占める。この地域の大きな市場シェアは、家電、自動車、産業、光学機器、照明など、最終利用産業の急成長によるものである。したがって、さまざまなアプリケーションで光学膜の一定の需要が生ずる。韓国、日本、中国など、APAC諸国には世界最大の光学膜メーカーが存在する。
(詳細は、https://www.asdreports.com/)