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ルーマニア国際空港向け晴天時風観測用「空港気象ドップラーライダー」受注

April, 9, 2019, 東京--三菱電機株式会社は、ルーマニア航空局から、首都ブカレストにあるアンリ・コアンダ国際空港向けに晴天時風観測用「空港気象ドップラーライダー(DIABREZZA Aシリーズ)」を、現地システムインテグレーターであるCENTRUL PENTRU SERVICII DE RADIOCOMUNICATII SRL.を通じて受注した。2019年度末に納入する予定。

 今回の受注は、昨年7月にフランス気象局から受注したニース・コート・ダジュール国際空港向けに続く欧州で2台目の受注で、国内・海外全体では10台目の受注となる。三菱電機は今後、欧州を含む海外での事業展開を強化し、「空港気象ドップラーライダー」を含む気象レーダー・ライダー事業全体で、2020年度にグローバルで売上高25億円を目指している。

「空港気象ドップラーライダー」の特長
 航空機の離着陸時に乱気流による事故防止のためには、空港周辺の風速や風向きを測定する必要があるが、従来の電波を用いるレーダ装置(空港気象ドップラーレーダ)では、雨滴や雲のない晴天時は測定ができない。今回受注した「空港気象ドップラーライダー」は、単一周波数のパルスレーザを用いて大気中のちりや微粒子の動きを捉えることで、晴天時でも風速や風向きをリアルタイムに測定できる。また、高出力光アンプの搭載により、20km以上の風計測を実現するとともに、ICAO(International Civil Aviation Organization) 推奨要件に基づいた観測距離を十分に満たしている。

(詳細は、http://www.mitsubishielectric.co.jp)