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波長帯拡張19コア一括光増幅器で、715Tbps、2,009km伝送成功

March, 29, 2019, 東京--NICTネットワークシステム研究所と古河電気工業株式会社(古河)は、二つの波長帯に対応した19コア一括光増幅器を開発し、これを用いた毎秒715テラビット(715Tbps)の高密度波長多重信号の2,009kmにわたる伝送実験に成功した。
 これまでのマルチコア伝送の研究では、距離が数10kmで中継増幅なしの大容量伝送、または、中継増幅を行い1,000km超の長距離であるが伝送容量が比較的小さい試みのみだった。
 今回、特性が異なる二つの通信波長帯(C帯及びL帯)全域345波長にわたって、16QAM信号(総容量715Tbps)を19コア一括で中継増幅し、周回伝送系による総延長2,009km伝送に成功した。この成果により、大容量と長距離が要求されるネットワークでも、一括光増幅器を用いたマルチコア伝送システムが実現可能であることを実証した。さらに、一括光増幅器を利用することで、ネットワークの消費電力低減、コストや設置スペースの削減が期待できる。
 この研究成果の論文は、第42回光ファイバ通信国際会議(OFC2019)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Post Deadline Paper)として採択された。

(詳細は、https://www.nict.go.jp/)