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X線レーザを10nm以下まで集光できる鏡を開発

December, 4, 2018, 大阪--大阪大学大学院工学研究科の山内和人教授、松山智至助教、理化学研究所放射光科学研究センターの石川哲也センター長、矢橋牧名グループディレクター、高輝度光科学研究センターの大橋治彦主席研究員らの研究グループは、X線自由電子レーザを10nm以下まで集光可能な多層膜集光鏡の開発に成功した。
 これまでX線自由電子レーザを10nm以下まで集光できる鏡の開発は、その作製精度の問題で実現できていなかった。今回、X線干渉計と精密な形状修正法を組み合わせることで、1nmレベルで精密な多層膜集光鏡の作製に成功した。これにより、X線自由電子レーザが到達可能なパワー密度の更新と、それによる全く新しいX線分析の開拓が期待される。また、医学・創薬に欠かせないたんぱく質などの立体構造を解明することにも貢献し、これによって疾病の原因究明や新薬の開発につながるものと期待される。
 研究成果は、Nature Publishing Groupの「Scientific Reports」誌に、公開された。
(詳細は、https://resou.osaka-u.ac.jp)