November, 28, 2018, San Francisco--グランドビューリサーチ(Grand View Research)の調査によると、世界のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)市場規模は、2025年までに596億5000万ドルに達する見込である。予測期間に、CAGR 7.2%で拡大すると予想されている。
HPCは、High Performance Technical Computing (HPTC) とHigh Performance Business Computing (HPBC)に分類できる。HPTCは、科学や工学で広く利用されている。特に、政府機関や防衛、教育および研究機関、既存製造業が利用している。一方、HPBCは、ゲーミングや不正検出などのアプリケーションに適している。なかでも、流通会社や金融サービス業もHPBCを選ぶ。製造業、政府機関、防衛での人気上昇が特に、HPC市場の成長を後押ししている。
調査の要点
・2017年、オンプレミスセグメントが最大市場シェア。しかし、セグメントが予測期間に最高のCAGR 8.0%超で拡大する見込である。これは、コスト効果、拡張性、導入しやすさ、クラウド導入に関連する強力なセキュリティなどの利点のためである。
・政府と防衛セグメントが2017年には最大市場シェア、予測期間で最高CAGRが見込まれている。この成長は、偵察、航空機シミュレーション、機密情報の暗号化と解読でHPCの採用が増加しているためである。
・北米が,予測期間で大きな成長が見込まれている。新たスーパーコンピューティングファシリティが、技術の進歩と相俟ってこの地域に展開され、これが地域経済の成長にとってよい前兆となる。米国には、上位5スーパーコンピュータがあり、米国HPC市場は、2017年60%を超える最大市場シェアだった。また、予測期間では、この地域の成長をリードすると見られている。
・主要業界プレイヤは、市場地位強化の取り組みの一環として、提携を探り、相互に協力し合っている。例えば、2017年9月、Cray ResearchはSeagateとの戦略的提携を発表した。この提携は、CrayがHPC技術に関連するドライブ、コンテナ、コントローラおよび他のコンポーネントをシーゲートから調達することが予想させる。
(詳細は、https://www.grandviewresearch.com/)