November, 12, 2018, 浜松--浜松ホトニクスは、放熱性に優れたセラミックパッケージを採用することで、車載用途に求められる高い信頼性を持ち、105℃までの高温環境下でも安定した光出力を発振する「4チャンネルパルスレーザダイオード」を開した。
この開発品を車載LiDARモジュールに組み込むことで遠距離、広範囲にある物体をより正確に計測できる。浜松ホトニクスは、近い将来に見込まれる自動運転車の本格的な量産に向け、自動車関連メーカーに来年からサンプル出荷を開始する。
開発品の特長
1. 放熱性に優れた中空型のセラミックパッケージを採用することで、105℃までの高温環境下でも安定して動作し、車載用途で求められる信頼性への要求に対応が可能となった。
2. マルチチャンネル化により高いレーザ出力を実現
パッケージ内に4チャンネルのPLDチップを搭載することで、シングルチャンネルPLDと比べ約4倍の高出力化を達成することができ、遠距離、広範囲へのレーザ光の照射が可能となった。
3. 電極配線の最適化により、短パルス動作および高繰り返し周期動作を実現
パッケージの電極配線パターンを最適化することで、CANタイプと比べ、レーザ光パルス幅を20%短縮し、繰り返し周波数の高い動作を実現。これにより、単位時間当たりに得る情報量を増やすことができ、走行中の自動車でも物体までの距離や形状などをより正確に計測できるようになる。
4. 高密度化により大幅に小型化
表面実装が可能なセラミックパッケージは、実装する自由度が高く、PLDチップを高密度に実装することが可能で、外形寸法5.5mm×3.8mm×1.7mm(W×D×H)とCANタイプと比べ体積が約5分の1となる小型化を達成した。
(詳細は、https://www.hamamatsu.com)