October, 12, 2018, 東京--NICTネットワークシステム研究所とフジクラは、北海道大学(北大)、オーストラリアMacquarie 大学MQ Photonics Research Centre (MQ)と共同で、直径0.16mmの4コア・3モードの光ファイバと、コアとモードを一括で多重/分離するカプラを開発し、368波長全て256QAMという非常に高密度な多値変調を行い、毎秒1.2ペタビット(Pbps)の伝送実験に成功した。
これまでの毎秒ペタビットを超える大容量光伝送の研究では、12コア以上で直径が0.21mmを超えた光ファイバを用いていた。今回、世界で初めて曲げや引っ張りに強い直径0.2mm以下の光ファイバで毎秒1ペタビットを超える伝送に成功した。また、既存光ファイバとほぼ同サイズのため、ケーブル化や既存ファイバとの接続が容易であり、早期実用化に向けて大きく前進した。
論文は、第44回欧州光通信国際会議(ECOC2018)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Post Deadline Paper)として採択された。
伝送システムは、以下の要素技術で構成されている。
・直径0.16mmの4コア・3モード光ファイバ
・4コア・3モードを一括で多重/分離するカプラ
・368波長一括光コム光源
・1パルス8ビット相当の256QAM多値変調技術
(詳細は、www.nict.go.jp)