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均一なサブマイクロメートル球状粒子の大量合成法を実現

October, 10, 2018, つくば--産業技術総合研究所(産総研)ナノ材料研究部門ナノ粒子構造設計グループ石川善恵主任研究員は、株式会社コガネイ(コガネイ)と共同で、結晶性のサブマイクロメートル球状粒子を高い生成率で合成する技術を開発した。
 形状がふぞろいの原料粒子を分散させた液体にパルスレーザ光を照射して結晶性サブマイクロメートル球状粒子を得る液中レーザ溶融法は金属、酸化物、炭化物など幅広い材料に適用できる。この方法は産総研が開発し、国内外で関連する研究開発が進められているが、粒子の生成率は10%以下にとどまっていた。今回、原料分散液を液膜状に流し、分散液中の全ての原料粒子に効率よくパルスレーザ光を照射できる液膜フロー式レーザ照射法を開発し、球状粒子の生成率を約90%に向上させた。
 結晶性サブマイクロメートル球状粒子はディスプレーに用いるスペーサー、光学材料、化粧品の添加剤などとして、機械的強度、光散乱といった機能向上のためのさまざまな応用が考えられている。大量合成が可能となったため、今後、プロトタイプの試作を通じた製品開発の加速が期待される。
 開発技術の詳細は、Scientific Reports電子版に掲載された。
(詳細は、www.aist.go.jp)