マシンビジョン技術世界市場､2023年に248億ドル

September, 7, 2018, Wellesley--BCCリサーチのレポートによると、産業および一般分野の両方からの関心の高まりにより、マシンビジョン技術世界市場は、与える影響が大きくなりつつある。
　マシンビジョン技術世界市場は、2018年に160億ドルだった。BCCリサーチの「マシンビジョン技術グローバル市場」レポートによると、市場は、CAGR 9.2％成長で、2023年には248億ドルに達する見込みである。
　マシンビジョンシステムとコンポーネントは、産業分野の検出、同定、計測、検査に使用される次世代インテリジェントシステムである。これらのシステムは、ロボット工学で重要な役割を担う、「自己ナビゲーションロボット」として知られる自律ロボットのガイドに利用される。

調査のハイライト
･現在のMV市場の原動力は次のような要素である｡産業分野におけるIoTアプリケーションの増加､組み込み､シングルボードコンピュータシステムにおけるコンピュータパワーの進化､マシンビジョンシステムを使った生産性と効率改善､品質向上､製造分野の増加｡
･MVシステム需要は､全てのアプリケーションで増加している｡半導体､エレクトロニクス､製薬､医療機器､パッケージング､自動車､印刷/出版､消費材｡
･ヨーロッパが､2017年ではMV市場で優位を占め､29%のグローバルシェア｡

　｢マシンビジョンシステムは､複雑な反復作業を可能にする｡人間よりも精度や一貫性は高い｡マシンビジョンシステムに含まれるコンポーネントは､イメージセンサ､プロセッサ､プログラマブルロジックコントローラ(PLC)､フレームグラバ､カメラなど｡これらは、ソフトウエアパッケージで駆動され､ユーザ定義のアプリケーションを実施する｣｡

産業モノのインターネット(IIOT)が成長原動力
　マシンビジョンシステムの需要を促進する主因の1つは､IIOTの採用増加である｡IIoTの主な重点は､機械とデバイスを接続し､コンピュータをITから運用技術にすることである｡これにより､計測の膨大な可能性が開かれ､どんな産業工程でも効率と生産性の大きな向上が得られる｡マシンビジョンシステムは､ゆっくりと産業用IoTの主要構成要素の1つになり､幅広いアプリケーションで様々な製品の検査､計測､スキャンあるいは識別能力を証明してきた｡