August, 21, 2018, New York--拡張現実(AR)は、スマートマニュファクチャリングや産業機械の遠隔操作などの産業アプリケーションで存在感が増している。広範な配置あるいは動きながらデバイスを使うワーカーに役立つには、セルラー接続がよりよい接続である。
最高スループット、超低遅延、一様なエクスペリアンスを備えた5Gネットワークが、コネクティッドAR/VRエクスペリエンスの理想的なソリューションとなる。ABIリサーチ(ABI Research)は、10%程度の産業スマートグラスおよびスタンドアロンVRデバイスが、2026年までに5G接続を持つと予測してる。
「ハンドヘルドスクリーンのARを使うのではなく、スマートグラスをかけることでワーカーは、両手を使うことができ、作業が必要な仕事を直接見ることができる」とABIリサーチのシニアアナリスト、Marina Luは言う。「ARにより店員は、物理的なものに重ね合わされたデジタルツインを見てカスタマイズされたニーズに従ってアセンブリや修理作業を行うことができるようになる。現場のエンジニアを遠隔の専門家に接続するリモートアプリケーションは、高精度相互作用、時間的制約のあるアプリケーションでは終端間低遅延を必要とする。従って、継続的接続が極めて重要である。現場サービスや保守のユーザーが、Wi-Fiが存在しない遠隔地にいるときは、ワーカーの接続を維持し安全を保つために、デバイスは4Gまた最終的には5Gネットワークを活用する。
接続ベンダや通信会社は、AR/VRを5Gネットワークの主要な利用例の1つと見なしている。エリクソンは先頃、拡張現実トラブルシューティング(ART)を自社の製造サイトで使用し、中国の他のエリクソンサイトにもその利用を拡大しようとしている。ARTを利用することで、エンジニアは際どい問題をジャストインタイム(JIT)故障発見データと即時情報共有し解決することができる、これにより生産性が50%向上する。Xerox Israelは、初回修復率、リモート解決率、平均修復時間改善のために現場にARを導入した。
セルラー接続は、AR/VRの可能作業範囲を拡大する。通信頻度が高くない、エネルギー効率が優れた、近距離無線(LPWAN)は、簡単なリモートデバイスを効率的にサポートできる。IoTとAR/VRの組合せが、製造における利用でバリューチェーン全体を改善する。メーカーの中にはすでにLPWAN導入を始めたところもある、スマートファクトリモニタリング向けのHuaweiや東芝NB-IoTソリューションである。フローコントロール製品およびサービスのメーカー、アフターサービスプロバイダー、Fowserveは、ARのリアルタイムセンサを使い、ポンプの故障を予測し、修理のための正確なステップを示し、管理分析を共有する。
「移動性がユーザーAR/VRエクスペリアンス、産業市場浸透強化のカギである。これは、オペレータのネットワーク構造やサービスに新たな要求を課すものであるが、新たな機会創出でもある。オペレータだけがサプライチェーン接続、工場と製品の接続、エンドカスタマーの理解で価値を創出できるからである」とABIリサーチ主席アナリスト、Eric Abbruzzeseはコメントしている。「ユビキタス接続は、周囲環境と相互作用するユーザーに、またいつでもどこでもオンデマンド情報を得るために必要である。接続能力を活用し、どこで作業していてもエンドユーザーに価値を提供する新しいビジネスモデルが開発される必要がある」と同氏は指摘している。
(詳細は、www.abiresearch.com)