August, 20, 2018, Wellesley--大手プレイヤーからの財政支援増大を通じたスタートアップの加速により、拡張現実(AR)技術は、2018年から激増が予想されている。
BCCリサーチのレポート「仮想および拡張現実: 2023年までの技術とグローバル市場」によると、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)技術市場は、2017年に88億ドル、今後CAGR 60.4%成長で2023年には1424億ドルに達すると予測されている。
コンピュータ生成の環境によりユーザは、ヘッドセットやグラブを通じて仮想現実、つまり人工的3D景観と相互作用する。拡張現実では、ユーザは、音、ビデオ、グラフィックスあるいはGPSデータなどコンピュータ生成の感覚入力と重ね合わせ、相互作用する。
レポートで議論されている主要な市場プレイヤーは、中でもMicrosoft, Alphabet (Google), Sony, HTC, Oculus, Vuzix, Daqri, Eon Reality, and Osterhout Design Group (ODG)である。
調査のハイライト
・市場を動かす要因は、ハードウエアのコスト低下、ゲーム、ヘルスケア、教育およびその他のアプリケーションで、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)システムの利用増である。
・スマートフォンやコンピュータグラフィックシステムが、市場成長の中心的な担い手と予測されている。
・北米が,世界のVR市場の最大シェアを占め、これにヨーロッパとAPAC地域が続く。
「ゲームおよび他のアプリケーションにおけるVRとARの目覚ましい成長が、過去20年で市場に大きく貢献してきた」とレポートは指摘している。「2014年、FacebookによるOculus買収がVR産業の流れを変えた。Googleのような主要な技術ジャイアントが、DIYヘッドセットのような暫定的仮想現実製品を発表した。これは、Google CardboardやGoogle Daydreamをスマートフォンで使うものである。Samsunなどの企業は、Galaxy Gearなどの製品でこのコンセプトをさらに進め、ジェスチャコントロールなどのスマートフィーチャを内蔵させた」。
ゲームと教育がVRとAR技術成長の原動力
市場全体の41.2%を占めるゲームが、2017年では主要アプリケーションタイプだった。市場は、2017年に推定36億ドル、2023年には472億ドルに達する見込である。教育分野は、VRとAR技術の最も際立つアプリケーションになると見られている。教育分野は、2017年には7億9770万ドル、今後CAGR 69.3%成長で、2023年には179億ドルに達する見込である。