August, 16, 2018, Manchester--マンチェスター大学(University of Mancheste)とサルフォード・ロイヤル NHS ファウンデーション・トラスト(Salford Royal NHS Foundation Trust)の研究チームは、慢性的潰瘍を光で治療できるランプを開発した。
治療法は、赤外、赤および紫外光を統合したもので、トライアルでは、免疫系が身体の指や足先を冒す全身性硬化症による指潰瘍をDr Michael Hughesがテストした。
ヒューズ医師によると、結果は際立っており、デバイスは他の潰瘍の治療可能性がある。糖尿病性潰瘍、静脈性潰瘍などは、数万の患者にとって大きな問題となる症状である。
糖尿病の患者は潰瘍あるいは開放創のリスクがあり、血行不良、合併症のために、治癒しない。
静脈性潰瘍は、血液が脚の下部から心臓に流れない時に起こり、静脈に圧力が蓄積する。
研究チームが開発したランプは、32の異なるバルブを持ち、赤外、赤色、紫外光を発する。14の潰瘍を持つ8名の患者が治療を受けた。
Dermatological Treatment誌に発表された研究によると、患者はランプを使って15分間治療し、週に2回3週間続けた。
治療後、潰瘍に平均83%の改善があった。副作用はなかった。
研究チームによると、紫外光はバクテリアを殺し、治療を妨げる炎症を減らす。
赤色の光は血行を改善し、傷の治癒に必要な酸素と栄養素の供給を増やす。
また、これは、新しい組織の成長に役立つ自然のスカフォールディングを造る皮膚のコラーゲンタンパク質の生成を促進する。
赤外光は血流と酸素の増加に関連している。
レーザを使って潰瘍の光治療を受けている患者は、現在、病院で数日間処置されており、血圧低下の薬剤投与も受けている。
しかし新治療は自宅で処理できる、とDr Hughesは言う。SIMカード技術を使って、患者の進行状況を遠隔モニタすることさえできる。
「これは大変革である。非常に大きな意味がある」と同氏は言う。
「潰瘍は患者にとって苦痛である。現在の治療はNHSにとって費用がかかり、病院だけで治療を受ける患者にとっては問題がある。しかし、この技術は安価で実用的である。実際、家庭で処置できない人はいない」。
「将来の可能性も同様で、このデバイスはカメラを使って容易に遠隔モニタに適用できる。また、処置が正確に行われるように、身体の多様な部分を認識するようにプログラムもできる」。
「次の6~12ヶ月で装置を改善し、12ヶ月以内に、糖尿病性潰瘍にそれを試験使用する計画である」と同氏はコメントしている。
「全身性硬化症で指先の潰瘍のための新しい低レベル光セラピ実行可能性の検討」は、Dermatological Treatment誌に発表された。
(詳細は、https://www.manchester.ac.uk/)