量子ドット市場､2023年に84億7000万ドル

May, 30, 2018, Maharashtra--マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)の｢量子ドット市場､製品､材料､業界､地域ごとの2023年までのグローバル予測｣によると､市場は2018年に25億7000万ドル､2018-2023年にCAGR 26.97%で成長して､2023年には84億7000万ドルに達する見込である｡
　市場成長の主要な原動力は､高品質ディスプレイデバイスにおける量子ドット(QD)需要増加､微小特性による多くのアプリケーションでのQD導入増加､太陽電池やフォトボルテイックでエネルギー効率がよく毒性のない量子ドットの採用増加である｡

QDディスプレイ向け量子ドット市場が予測期間で最高CAGR成長
　QDディスプレイ市場は､2018-2023年に最高CAGR成長が見込まれている｡QDsは､フラットパネルTVスクリーン､デジタルカメラ､スマートフォン､ゲームコンソール､パーソナルデジタルアシスタント(PDA)デバイスなど､新世代のアプリケーションに組み込まれる｡高効率､色品質増強ディスプレイの需要増加が､QDディスプレイの成長を示している｡

予測期間でコンシューマ業種が最大規模のQD市場
全ての業種の中でコンシューマ業種が予測期間に最大市場規模を維持すると予測されている｡より優れたディスプレイ技術､エネルギー効率のよいソリューションに対する要求増が量子ドットディスプレイ市場の成長を後押ししているようである｡加えて､高輝度､色純度､波長を維持できるため､ディスプレイ設計者は光スペクトルをカスタマイズして､どんなディスプレイでも効率と色性能の両方を最大化でき､信じられないような新しいユーザ体験を提供できる｡

APACが最大市場シェア､最高成長率
APACは､2018-2023年の間に量子ドット市場で最大市場シェアを維持すると予測されている｡中国､日本、韓国のパネルレメーカーが､よりエネルギー効率のよいディスプレイへの投資を増やしており､これがAPACの量子ドット市場の成長原動力となる｡加えて､量子ドットを利用して手頃な価格の画期的な製品を開発することで､この地域の量子ドット市場のプレイヤに成長機会が生まれる｡