April, 3, 2018, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)「光学機器とレンズ製造: 2022年までの世界市場」レポートによると、市場はCAGR 7.3%で成長して2022年には270億ドルに達する見込である。
市場は極めて細分化されており、少数の大手プレイヤーが市場で優位に立っている。主要プレイヤーは、ニコン、キヤノン、オリンパス、カールツァイス(Nikon, Canon, Olympus Corporation and Carl Zeiss)。世界の業界リーダーやこれらの主要プレイヤーは、光学機器やレンズ製造市場におけるデジタル技術や軽量コンポーネントの役割拡大を期待している。しかし、高投資コストと厳しい政府規制が成長と商機にとって難題となっている。
市場の成長は有望である。これは、高解像度カメラレンズ、野生動物ツーリストや軍用の特殊双眼鏡で大きな潜在成長力が認められるからである。主要な市場成長原動力には、可処分所得の増加、世界的な軍事予算の増額および宇宙研究が含まれる。宇宙研究はオプティクスの急速な技術進歩につながり、市場のアプリケーションを増やすことになる。
調査のハイライト
・2016年の国際ツーリストは4600万人増で1億2000万人に達した、これは2015年比で3.9%増。
・インドとUSが、それぞれ最高のCAGR 10.3%成長が見込まれている。
・宇宙研究投資増も市場成長に拍車をかける。
BCCリサーチのシニアエディタ、Gordon Nameniは、「光学機器とレンズ製造市場の興味深い成長原動力の1つは、宇宙研究である。例えば、ハワイに14億ドルの投資でThirty Meter Telescopeが建設中であり、2019年事業年度NASA提案予算は、惑星科学に20億ドル割り当てる。宇宙研究におけるそのような巨額投資が望遠鏡需要を伸ばし、市場成長を後押しする」とコメントしている。