ANSYS､光学シミュレーションリーダーOPTISを買収

March, 28, 2018, Pittsburgh--ANSYSは､OPTIS買収で最終合意に達したと発表した｡
　ANSYSは､工学シミュレーションソフトウエアの世界的リーダー､OPTISは光､人の視覚､物理ベース可視化の科学的シミュレーションソフトウエアのプロバイダー｡OPTIS買収は､業界をリードするANSYSのマルチフィジックスベースのポートフォリオを､重要度が増す光学シミュレーション分野に拡大することになる｡取引は､2018年第2四半期に完了する見込み｡
　OPTISは､光や人間の視覚をシミュレートする物理ベースのソフトウエアを開発している｡他のベンダは光の美学を考えるが､OPTISはそのソリューションを現実世界の物理に基礎づけ､可能な限り最も精確なシミュレーションを行う｡顧客には､Audi, Ford, Toyota および Ferrariを含む自動車業界の重要企業､Boeing、Airbus、GE、SwarovskiやL’Orealなど他の分野の企業リーダーが含まれる｡
　エンジニアリングシミュレーションは､センサ開発でますます役割が重要になってきている｡業界が安全な自律走行車の開発で競っているからである｡ANSYSは､特に自律走行車センサ開発に焦点を当てたシミュレーションソリューションを開発し､OPTIS買収により市場でのリーダーシップを拡大しようとしている｡ANSYSポートフォリオにOPTISの機能を加えることで､市場に向けて包括的なセンサソリューションが実現する｡これは､カメラ､レーダ､LiDAR向けの可視光と赤外光､電磁気学および音響学をカバーする｡
　OPTISは､写真のようにリアルなバーチャルリアリティ(VR)やクローズドループシミュレーションも開発しており､これらは自律走行車両の開発促進に役立つ｡このVRバックボーンを使い､他のANSYSソリューションと組み合わせることで､自動車メーカーは､無人車両がナビゲートする環境､道路状況､天候､一方通行路などをシミュレートすることができる｡
(詳細は､www.ansys.com)