March, 15, 2018, 東京--三菱ケミカルは、欧州トップクラスの3Dプリンター用樹脂フィラメントメーカーであるDutch Filaments B.V.(DF社)を欧州における機能性樹脂事業の統括会社であるMitsubishi Chemical Performance Polymers Europe B.V.を通じて3月1日付で買収した。
DF社は、2014年の創業以来急速に事業を拡大させ、グローバル市場における3Dプリンター用樹脂フィラメントのトッププレイヤーへと成長してきた。同社は、保有する製造及びマテリアルデザインに関する技術とノウハウをベースに、広範囲かつカスタマイズされた高品質な樹脂フィラメントを展開している。三菱ケミカルは、この新たな事業拠点の取得により、成長が期待される3Dプリンター用の素材を含め、機能性樹脂事業のさらなる強化を図る。
デジタルデータから直接製品を製造する3Dプリンティング技術は、製造工程の大幅な削減のみならず、既存の技術では製造できない複雑形状品の製造も可能とするなど、自動車、航空宇宙、医療ほか多くの分野で、既存の事業モデルを大きく変える可能性を持っている。
三菱ケミカルは、DF社の買収により3Dプリンター用樹脂フィラメントを機能性樹脂事業のポートフォリオに新たに加えた。今後、DF社が蓄積してきた3Dプリンター関連技術や市場とのネットワークをベースに、機能性樹脂事業のみならず、三菱ケミカルグループ全体の3Dプリンター用素材に関わる戦略を進化させ、積極的な事業展開を図る。
(詳細は、www.m-chemical.co.jp)