欧州フォトニクス､2030年までに100万の新規雇用創出

March, 8, 2018, Brussels--Photonics21が発表したビジョンペーパー｢ヨーロッパの光の時代｣’Europe’s Age of Light’によると､世界のフォトニクス市場は2020年までに6150億ユーロに成長する見込みである｡
　ヨーロッパは､シェア15.5%で､中国に次いで世界第二のフォトニクスサプライヤーである｡しかし､中国のR&Dは現在､フォトボルティクス(PV)､ディスプレイ､照明および他のコモディティ製品を重点にしているので､ヨーロッパが今日のフォトニクスイノベーションの中心である｡
　Photonics21プレジデント､Aldo Kamperは､｢ヨーロッパがフォトニクスイノベーションの最前線にとどまり､急成長する世界市場を十分に生かすなら､ヨーロッパの製造が3倍になって2030年までに2000億EURを超えることが現実となる｣とコメントしている。
　ビジョンペーパーは､1700以上の企業と研究組織を含むフォトニクス業界との相談を通じて作成された｡
　同ペーパーは､ドライバーレス車輌が交通事故をなくす未来を可能にするには、フォトニクス､光ベースの技術がいかに重要であるかを示している｡また､先進的医療診断により直ちに病気が発見され､産業生産が2030年までに100万の新規雇用を創出するには､フォトニクスが極めて重要であることを説明している｡
　Aldo Kamperは､｢Photonics21 Vision Paperは､われわれがFP9を通じてEUからの支援が継続する場合に､ヨーロッパが達成できることを目立たせている｡すなわち､継続的な経済成長､100万の新しい仕事､改善されたヘルスケア､無人車両革命である｣とコメントしている｡
　｢光粒子､フォトンは､われわれの最も重要な技術の多くで電子に取って代わるので､パイプラインにおける変革がヘルスケアを改善し､食物を育て､エネルギーを節約し､公害を減らし､接続性を拡大し､製造を変革し､新しいモビリティの時代を開く｣と同氏は話している｡
(詳細は､www.photonics21.org)