February, 23, 2018, Glasgow--CST Globalは、グラスゴーの同社ファシリティからHELCATS (冷却原子システム向けハイパワー、リンベースDFBレーザ)プロジェクトを主導する。HELCATSプロジェクトは、ストロンチウムイオンを利用する小型原子時計システムを可能にする。原子時計は、ナビゲーションや防衛システムにおける位置測定に重要。また、次世代、通信システム機能の中核をなす。
HELCATSプロジェクトのリーダーは、Dr. Olek Kowalski、CST Globalの研究エンジニア。同氏は、「現在、小型ストロンチウム原子時計アプリケーションで使用するために開発された市販の半導体レーザは存在しない。われわれが目標にしているストロンチウム原子時計システムは、4個のリンベースGaAs DFBレーザ光源で、690~710nmで動作する」と説明している。
「われわれは、低損失導波路アプローチを採用して、個別のDFBと増幅素子のオンチップ製造に向けて狭線幅、光集積を実現する。この設計は、量子時計光源のサイズ、重量、コスト低減に役立つばかりか、信頼性と出力の改善にもなる。現在のシステムと比較して、精度は10000倍改善されるとわれわれは見ている」と同氏は話している。
CST Globalは、同プロジェクトで、National Physical Laboratory Ltd.およびグラスゴー大学と協働している。HELCATSプロジェクトは、総額497,574ポンド、政府助成金が396,441ポンド。そのうち、CST Globalが、151,699ポンドを受け取る。HELCATSは、2018年3月から2019年2月の期間で実施される。