February, 21, 2018--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「ハイパフォーマンスコンピューティング市場、コンポーネント、導入タイプ、組織規模、サーバ価格帯、アプリケーション領域、地域-2022年までに予測」によると、市場は、2017年の321億1000万ドルから、予測期間中にCAGR 7.0%成長で、2022年には449億8000万ドルに達する見込である。
効率的なコンピューティング、強化された拡張性、信頼できるストレージに対する要求増が、HPCソリューションの普及を後押しすると見られている。HPCは、簡単に大容量データを取り扱うことができ、データ解析で、より高速の処理能力とスピードをサポートすることができる。これが、エンドユーザーの間で、このようなソリューションに対する需要を一段と刺激している。
ネットワーキング機器が最高CAGRで成長する見込み
ネットワーキング機器セグメントが、2017-2022年の間に最高CAGRで成長すると予測されている。ネットワーキング機器は、企業や団体に適切なネットワーキングソリューションを提供する。従来のネットワークには、非常に静的で、高い運用オーバーヘッドや人の介入に関わる問題があった。HPCネットワーキング機器は、このような問題の克服に役立つ。こうした優位性が、HPC市場を後押ししており、予測期間中に市場成長の原動力になると見られている。
サポート、保守と管理セグメントが予測期間中に大きなCAGRで成長
サービスでは、HPC市場は、設計とコンサルティングに分けられている。インテグレーションと導入、サポート、保守、管理。サポート、保守と管理サービスは、製品の導入や利用に関連するサポートを含み、これはHPCベンダが提供する。HPCソリューションの導入は増加しているので、サポート、保守、管理サービス需要も勢いづいている。
中小企業(SME)セグメントのCAGRが相対的に高い
組織規模では、HPC市場は、SME、大企業に分けられている。デスクトップコンピュータは、SMEのハイエンドアプリケーションの計算とストレージ要求を満たすには非効率である。SMEは、高い計算要求に対応するソリューションの採用を増やすことによりこれに対処する。また、クラウドベースHPCソリューションも積極的に増やし、これによって企業のITインフラストラクチャを、要求に応じて柔軟に拡大することができる。この傾向は、予測期間で、特にSMEの間では継続すると見られている。
予測期間、北米がHPC市場で優位を占める
地域ベースでは、世界のHPC市場は、北米、アジアパシフィック(APAC)、ヨーロッパ、中東とアフリカ(MEA)、ラテンアメリカに分けられている。北米が2017年では最大市場規模と推定されている、この地域に多数のベンダが存在し、HPCソリューションの採用が急速に進んでいるからである。APAC市場は、予測期間において最高CAGRで伸びると予測されている。この成長の主要原動力は、この地域で効果的で拡張性のあるソリューションに対する認識が高まり、導入が増加していることである。
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