February, 8, 2018, Espoo--VTTは、熱赤外アプリケーション向けに新しいソリューションを開発した。これにより、単一のセンサマトリクスに360°全景を捉えることが可能になる。最適品質を保証するコンセプトは、特にセキュリティ、監視、軍事、ビル診断アプリケーションに適している。これらのアプリケーションでは、撮像対象がカメラから水平方向に存在するからである。
赤外線画像では、撮像される対象物から放射される赤外線放射が検出され、画像の形式で標的シーンの温度差を示すために使われる。この技術のアプリケーション領域とその利用は着実に増加している。軍事システム、ビル診断、電気/機械検査、医療、監視、生物経済、消防およびその他多数のアプリケーションにおいて、イメージングで水平視界を広くカバーする要求が繰り返されている。
利用可能な広いパノラマ赤外線画像を提供する商用アプリケーションは、これまで、多様な方向を見る複数の熱カメラ、あるいは単一の回転カメラのいずれかに基づいていた。複数カメラは、高価であり、回転式カメラは、カメラの回転による遅延のために、全景を完全に同時生起できない。
VTTの新しいオプティクス設計の重要コンポーネントは、モノリシックレンズ素子であり、単一の熱センサマトリクスに全景(パノラマ)視野を捉えることができる。従って、複数の高価な赤外線カメラを使用する必要はない。さらに、広い360°パノラマ視野をシングルショットで撮ることができる。開発されたオプティクスソリューションは、水平面に近い連続的なパノラマ赤外線画像が必要とされる状況に特に適している。
「このコンセプトにより、幅広い水平赤外線画像のアプリケーション向けに、適切な価格で強力な製品を開発することができる。オプティクスの設計は、所望の垂直視野、あるいは、たとえば、イメージセンサ特性に従い、変更可能である。これにより、特殊アプリケーション向けで最適画像品質が保証される」とVTTのキーアカウントマネージャー、Kimmo Solehmainenは説明している。