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Eaton、新しいローコストタービン開発に3Dプリンティングを利用

September, 26, 2017, Pittsburgh--パワーマネージメント会社、イートン(Eaton)は、全国送電網のエネルギー回復力促進に協力していると発表した。これは、既存の無発電ダムや水路に新たに水力発電を導入するエネルギー省(DOE)助成の政策を通じて行われる。2017年に受注した契約の第2段階でイートンは、新規水力発電ファシリティのコスト効果増強に役立てるために、新しい低コスト統合水力タービンと発電機セットを製造しテストする。
 DOEプロジェクトは、イートンのアディティブマニファクチャリング研究拠点、自動車スーパーチャージャイノベーション、拡張電気工学サービス経験を小規模の水力プロジェクトで活用する。
「DOEの評価によると、既存の小規模水力発電サイトに、50ギガワット以上の潜在能力が利用されないままになっている。これは、再生可能エネルギー源として大きな潜在力である」とイートンの研究&技術主席エンジニア、David Yeeは指摘している。
 このプロジェクトの最初のフェーズは2014年の受注で、タービンの設計、解析と最適化であった。そのフェーズの一環としてイートンは、システム構成と取引研究を行い、コンポーネントのサイズ設定を確立した。目的は、米国の無動力ダムサイトのシステムコスト、性能、多様性最適化に役立てるためである。プロジェクトの第2フェーズは2017年受注であり、イートンはタービンと発電機のスケールダウンしたプロトタイプを構築しテストしている。このフェーズは2018年に完了する見込みである。
 プロジェクトは、米国DOE水力発電技術局(WPTO)が技術を前進させ、米国の水力フリートが成長し近代化し、水力における米国のリーダーシップ促進を支援するものである。イートンは、アディティブマニファクチャリングプロセスを利用し、エンジニアリングコストと水力発電ファシリティ全体のコスト低減に寄与することを目指している。プロジェクトの成果は、多くのグループに恩恵をもたらす。これには、発電資産所有者とマネージャーが含まれる。