September, 4, 2017, 神奈川--神奈川大学工学部機械工学科、航空宇宙構造研究室は、伊豆大島でロケット打ち上げ実験を行う(2017年9月2~4日)。
同研究室は、ハイブリッドロケットの開発・製作に取り組んでいる。新規開発の「3Dプリンターによる複雑形状燃料搭載・カーボン繊維強化軽量ハイブリッドロケットエンジン」を搭載し、高度6000mを目指している。
ロケットは、全長2500㎜、直径121㎜、乾燥質量13kg。
特定小電力テレメトリ装置を用いたフライトデータの無線伝送実験、およびセパレーションナットを用いた再使用可能な分離機構の実験を行う。
同大学、高野敦准教授はロケットエンジンについて、「このエンジンはハイブリッドロケットエンジンと呼ばれる方式で、燃料にプラスチックなどの樹脂を、酸化剤に酸素や亜酸化窒素などを用いている。燃料が空気中で爆発する性質がないので安全であり、運用コストが低減できるため近年化研究が盛んとなっている」と説明している。
今回使用した燃料はABS樹脂。Stratasysの3Dプリンター、u-Print SEを使用し、FDM方式で燃料を3Dプリントした。
(詳細は、www.kanagawa-u.ac.jp)